米国株 ダウ反落、344ドル安。地銀決算で景気後退懸念。

✅ダウ-1.02％ ✅ナス-1.98％ ✅SP500-1.58% 25日のニューヨーク株式相場は、大規模な預金流出が明らかとなった米地方銀行の決算を受けて景気後退懸念が強まり、反落。 米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行は前日夕、3月末時点の預金残高が1045億ドル（約14兆円）となり、昨年末から4割減少したと発表した。これを受け、市場では地銀経営への不安が拡大。融資縮小などを通じて景気を下押しするとの懸念が強まり、金融株や景気敏感株を中心に売られた。 決算発表を控えるハイテク関連企業は、業績下振れへの懸念から下落した。マイクロソフトは2．3％安、セールスフォースが2．2％安、アップルは0．9％安だった。 米民間有力調査機関コンファレンス・ボードが午前公表した4月の消費者景気信頼感指数は101．3と、前月から低下。景気後退への懸念を強めた。 ただ一方で、「消費者心理の悪化により、米連邦準備制度理事会（FRB）利上げが早期に停止するとの期待が生じた」（日系証券）として、相場の下支えになったとの見方もあった。