米国株 ダウ最高値更新、111ドル高。根強い米早期利下げ期待。

27日のニューヨーク株式相場は、米早期利下げ期待が根強い中、続伸。

優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比111．19ドル高の3万7656．52ドルと、過去最高値を更新して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は24．61ポイント高の1万5099．18で引けた。

今年の取引としては最後の週で、年末休暇を取得する投資家も多い。米主要経済統計など材料に欠け、方向感に乏しかったが、最近の米早期利下げ期待で地合いが支えられる中、ダウは終日、強含みの展開が続いた。

ダウは今月中旬の連邦公開市場委員会（FOMC）を通過した後、過去最高値を連日更新。この日は19日以来、5営業日ぶりに最高値を塗り替えた。CMEグループのフェドウオッチによると、来年3月のFOMCにおける少なくとも0．25％の利下げ確率は約90％。前日は約83％織り込まれていた。

米政府が命じた腕時計型端末「アップルウオッチ」2機種の米国内販売禁止について、米控訴裁判所はこの日、効力を一時停止する判断を下した。アップルは下げ幅を縮小し、プラス圏に浮上して取引を終えた。アップルのニュースはサプライズではなかった。年末で閑散。ほぼ横ばいの一日。