✅ダウ+1.56%
✅ナス+2.06%
✅SP500+1.80%
週末11日のニューヨーク株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言などを受けて、金融市場の混乱を巡る警戒感がやや弱まる中で大幅反発した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比619.05ドル高の4万0212.71ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は337.15ポイント高の1万6724.46で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は、前日比2億9102万株減の12億4883万株。
米中の貿易戦争激化への懸念から売りが先行し、マイナス圏に沈む場面もあった。
ただ、この日発表された堅調な米金融大手の決算が好感されたほか、英紙フィナンシャル・タイムズによるボストン連邦準備銀行のコリンズ総裁へのインタビューなどが好感されて上伸した。コリンズ氏は金融市場の動揺に対して「必要ならば断固として行動する用意がある」と発言。投資家心理が改善した。
JPモルガン・チェースがこの日発表した2025年1~3月期決算は増収増益を計上。米メディアによると、純営業収益と、調整後の1株当たり利益は市場予想をともに上回った。モルガン・スタンレーなどの決算も堅調な内容だった。
一方、米中貿易戦争による景気後退懸念は払しょくされていない。
中国政府は11日、トランプ米政権が対中追加関税率を計145%まで引き上げたことを受け、米国からの全輸入品に課す報復関税の税率を84%から125%にすると発表。日系証券筋は「米中の対立は引き続き相場の重荷となっている」と指摘した。
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