✅ダウ+7.87%
✅ナス+12.16%
✅SP500+9.51%
9日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領が相互関税の上乗せ部分について、報復していない貿易相手国への発動を90日間停止すると発表したことで買いが殺到し、5営業日ぶりに急反発。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比2962.86ドル高の4万0608.45ドルで終了。上げ幅は過去最大となり、終値での4万ドル台を回復した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は1857.06ポイント高の1万7124.97で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4億3862万株増の21億599万株。
米政権はこの日、相互関税の第2弾を発動し、中国に適用する税率を104%に引き上げた。
これに反発した中国が報復措置を打ち出した。
双方が関税をかけ合う「貿易戦争」激化に伴い世界経済が景気後退に陥るとの懸念が広がる中、取引開始後は売り買いが交錯し、ダウは方向感を欠く値動きが続いた。
ところが、トランプ氏が中国を除く貿易相手国に対し、相互関税上乗せ分の猶予を表明したことで空気が一変した。投資家心理の悪化に歯止めがかかったことで買いが買いを呼び、ダウ、ナスダックは急騰。景気後退懸念が和らぎ、金融やハイテク、小売りなど幅広い銘柄の買いが膨らんだ。
市場参加者は、トランプ氏の判断について「来年の中間選挙などをにらみ足元の相場急落を気にしたことが背景にある」(日系証券)と分析した。
ダウの上げ幅は一時3100ドルを超えた。
終値上げ幅が過去最大を更新するのはコロナ禍だった2020年3月以来約5年1カ月ぶり。
ナスダック終値の上昇率は前日比12%に達し、米メディアによると、24年ぶりの高水準を付けた。
ダウ構成銘柄はすべて上昇。
エヌビディアが18.7%高、アップルが15.3%高、ゴールドマン・サックスが11.8%高、ナイキが11.4%高と急伸した。
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